■書名
書名:渋谷ではたらく社長の告白
著者:藤田 晋
■概要
インターネット広告代理店・サイバーエージェントの社長が自ら綴
った半生記。起業までの道のりや、その後の苦悩を振り返る。
(From amazon)
■感想
古本屋で100円で購入しました。
この会社自体は、個人的に嫌いなのですが、社長についてはほとん
ど知らなかったので、自分が「この会社を嫌いになった理由」が
よりわかるかも、と思い読んでみました。
私が感じたのでは、以下の内容です。
・この人の情熱というか、執念はすごい。
この人自身が昔「自分は安い給料で、月440時間働いていたから、
おまえらもやって当然」という考え方である。
(ネット上ではブラック企業とよく叩かれているけど・・・)
・自分がやったことを相手にも強制する事しかできない人
つまり、「自分の要求を満たせない人は価値は無い」という考え方
である。
(これは、経営者の視点からすれば当たり前と言えば当たり前ですが、
その「要求」が法律違反していると話が違うように思いますが・・・)
・「何のために会社を作るのか」がよく分からない。
(松下幸之助さんと比べると、根本が違います。)
・金のためでないと言っているが、結局は「地位と名誉と金のために会社
を作り、人は金で雇えばだれでもよく、会社は結局自分のもの」という
考え方である。
・起業が、かなりの見切り発車で、綱渡りでここまで来た。
(これは、本当に凄いことだと思います。
本書ではあっさり記載されていますが、運だけではなく、それに見
合うだけの、努力と行動をしてきたのだと思います。
私は起業というものに全く興味が無いのですが、会社を興すという
のは、本当に凄いパワーと犠牲を必要とするんだな~というのも、
非常に伝わってきます。)
この本を読んで、この社長に共感や好意は抱けませんが、一つの企
業の形として読むには面白いと感じました。
■気になった点
・どんなことがあってもも、キレたらゲームオーバーなんだ。
- 感想投稿日 : 2012年1月9日
- 読了日 : 2012年1月9日
- 本棚登録日 : 2012年1月9日
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