余命幾ばくもないがん患者が時効となった過去の幼児の誘拐殺人を懺悔したことから、発見される別の死体。
昔のDVの記憶など
暴かれないほうがよかったかもしれない「秘密」が暴かれた後、
元々話していた死体も発見される。
殺された幼児の父親は既に他界し、母親は95歳。
犯人がわかったところでどうなるのか……。
ヘヴィーな事件を扱うので、少しずつ買っているのだけど、
どんよりした気持ちになりつつも、ハマっています。
この巻は薪さんの洞察力が常人離れしていていささか引きました。笑
天才監察医のはずの三好先生は、ややとんちんかんだし…。
薪さんは誰よりも人間の仕方ない部分を体験しているから、かわいそうになる。
しかも、他人が知らない方がいい「秘密」を直視しなきゃいけないわけだしね。
アナザーストーリーの岡部さんと子どもの話も
本来「信じる」ことができれば、脳を見ることなど不要という根本的な話。
それを最も信じ合うべき親子を通して伝えるという。。。
残忍な事件の真相もそうだけど、この「信じる」ことの儚さが感じられて、
ヘヴィだと感じてしまうのだな〜と思いました。
もちろん、事件の中にはいつも「愛情」もあるんだけどね…。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
清水玲子
- 感想投稿日 : 2011年10月2日
- 読了日 : 2011年9月30日
- 本棚登録日 : 2011年10月2日
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