古書店で購入し、手元に届いてからというもの何度も愛でているところ。古書という古めかしく漂う香り、程良くセピア色に染められたページの色合い、儚く細いフォントのかたち、そしてここに紡がれる金井さんの16編の短編たち。なんて甘美で耽美な幻想世界。夢か現かの揺らめき。読んでいる間も読み終えてからも濃厚なため息に自分で溺れてしまいそう。読み終えてまだここから立ち去りがたくもう一度物語をなぞり浸り溺れるのです。あとがきにかえた「ペネロペーの機織り」金井さんの創作世界を読めて嬉しい。幸福な読書時間でした。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2013年5月3日
- 読了日 : 2013年5月3日
- 本棚登録日 : 2013年5月3日
みんなの感想をみる