死すべき定め――死にゆく人に何ができるか

  • みすず書房 (2016年6月24日発売)
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本棚登録 : 808
感想 : 75
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アトゥールガワンテ2冊目。終末期医療についてで、重苦しく目を背けたくなるエピソードも多いが、それでもなお多くの人に読んでほしい。前半は各種類の老人ホームについて。 患者サイドが手作りで理想の施設を作っていくというあたりはアメリカのすごさだなあ。後半は緩和ケアについて。現実を直視することの難しさ。完治するかもしれないが、成功率が低く苦痛も伴う選択肢を選び続けることから逃れられない。きちんと患者に判断材料を与え、優先順位を聞いて、それを守ること。バランス感覚の優れた著者がホスピスを選択したエピソードばかり選んでいることからも、現在の医療は戦うことに偏っているのだろう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2017年1月29日
読了日 : 2017年1月28日
本棚登録日 : 2017年1月28日

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