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ハローさんの本棚 > 香水―ある人殺しの物語


香水―ある人殺しの物語

著者: パトリック ジュースキント パトリック・ジュースキント

レビュー by ハローさん

ミステリー   5

18世紀のフランスに、とある男がいた。彼の鼻は天才的で、どんな香りでもかぎ分けてしまう。世界を香りで認識する。
視覚、聴覚と比べると、はなはだ頼りない嗅覚だが、香りの作用で人間の感情を左右させる事ができる。
<br>無臭の時は、人間にも犬にも警戒されずにいないものと見なされる。ある時は大変弱弱しく、ある時は威風堂々と、ある時は愛せずにはいられない香り。
<blockquote>人間は目なら閉じられる。壮大なもの、恐ろしいこと、美しいものを前にして、目蓋を閉じられる。耳だってふさげる。美しいメロディや耳ざわりな音に応じて、両耳を開け閉めできる。だが、匂いばかりは逃れられない。それというのも、匂いは呼吸の兄弟であるからだ。人はすべて臭気とともにやってくる。生きている限り拒むことができない。匂いそのものが人の只中へと入ってくる。胸に問いかけて即答で好悪を決める。嫌悪と欲情、愛と憎悪を即座に決めさせる。匂いを支配するものは、人の心を支配する。</blockquote>

</SPAN></TD></TR> 登録日 : 2005年05月28日 10:03:14


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