永遠の出口 (集英社文庫(日本))

著者 :
  • 集英社 (2006年2月17日発売)
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劇的な事件が起きるわけでもなく、主人公はどこにでもいる普通の女の子。彼女がおとなになるまでの、成長の物語。

だけど。だからこそ。

彼女の辿る青春の日々は、彼女がそこで感じること、考えたことは、誰もが経験した想いなのではないか、と思うのです。

少なくとも私は、紀子は私だ、と思う瞬間があった。
今思えば、どーでもいいじゃんそんなん、って思えることを、この世の終わりのように感じてた時期が確かにあった。
こんな風に考えて、こんな風に苦しんだ時が私にも確かにあった。

懐かしく、みずみずしい匂いのする一冊でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 森絵都
感想投稿日 : 2016年9月19日
読了日 : 2016年9月19日
本棚登録日 : 2016年9月19日

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