劇的な事件が起きるわけでもなく、主人公はどこにでもいる普通の女の子。彼女がおとなになるまでの、成長の物語。
だけど。だからこそ。
彼女の辿る青春の日々は、彼女がそこで感じること、考えたことは、誰もが経験した想いなのではないか、と思うのです。
少なくとも私は、紀子は私だ、と思う瞬間があった。
今思えば、どーでもいいじゃんそんなん、って思えることを、この世の終わりのように感じてた時期が確かにあった。
こんな風に考えて、こんな風に苦しんだ時が私にも確かにあった。
懐かしく、みずみずしい匂いのする一冊でした。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
森絵都
- 感想投稿日 : 2016年9月19日
- 読了日 : 2016年9月19日
- 本棚登録日 : 2016年9月19日
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