下巻は上巻から数年後の話です。
その間、子供だった末っ子の恭太は少年になり、恭太の兄や姉は自立して家を出て行き、そして留学生のボラージュと家族の間には民族性や習慣などの違いから摩擦が生じて-。
読んでいてパッと「変容」という言葉が浮かびました。
家はただの入れ物でしかなく、そこを時も人も流れていく。
そう思い改めてタイトルを見た時、「あ~、彗星だな~」と思いました。
この物語における、家族の一員であるビーグル犬のフックの存在はとても大きいです。
この犬がいなかったら、このお話はここまで生き生きと輝いたものにならなかったのじゃないか?と思いました。
読み終えて感動しました。
いいお話です。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
宮本輝
- 感想投稿日 : 2013年7月21日
- 読了日 : 2011年9月23日
- 本棚登録日 : 2013年7月21日
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