黄昏流星群 (44) (ビッグコミックス)

著者 :
  • 小学館 (2013年2月28日発売)
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本棚登録 : 41
感想 : 3
5

今回は3話収録。

「冬の金星」
初老男性の姿をした天使2人。
不幸そうな人を見つけては幸福を授ける彼ら。
そんな天使に目をつけられたのが初老のタクシー運転手。
天使は客になりすまし、彼に吸うと時間を30分だけ戻せるタバコを1本置いていく。
競馬をしている彼は有馬記念でそのタバコを使おうとするが-。

30分だけ時間を戻せるタバコ-競馬をしている者としては喉から手が出るほど欲しいシロモノ。
そしてタクシー運転手の取った行動に「あ~あ」となるけど、そんな人だから天使に目をつけられたんだよな~と思う。

天使の粋な計らいがいい。
いい人だから手に入れられた結果。
お金なんて使えばなくなるけど、愛は使ってもなくならないからそっちの方がいいよって思った。

「オーロラ星空シンデレラ」
パトロンの男性と参加するはずだったオーロラツアー。
しかし、それが男性の妻にバレて、銀座のママである主人公は一人でそのツアーに参加することに。
周りは連れと楽しくやっている中、たった一人でツアーを楽しめない彼女。
そんな彼女の様子を見て、ツアーガイドの男性はキツい一言を言う。
そしてそれがきっかけとなり、二人は仲良くなるが-。

「3つ星ピッツェリア」
もうすぐ80歳になる女性が主人公。
彼女は行きつけのイタリア・レストランの店員である青年に恋をしている。

80代手前の女性の皺や顔のたるみ、シミなんかも残酷なくらいリアルに描いていて、それと若い青年との対比が残酷・・・だけど、その歳で初めて恋をしたという女性の心境が可愛らしいと思う話だった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 青年マンガ
感想投稿日 : 2013年7月5日
読了日 : 2013年3月19日
本棚登録日 : 2013年7月5日

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