途中まで中々面白いと思って読んでましたが、主人公の行動力がないので話の進み方がモタモタしているし、大した事も起こらないので物足りないし、退屈になってきました。
結末も知り切れトンボみたいな感じで何か消化不良でした。
アイドルの蓮美は同じ事務所で仲の良いアイドルの沙霧が自殺したと知らされる。
彼女は自殺前に蓮美にいじめられていたという告白を残していた。
それにより蓮美は世間のバッシングを受けることを恐れて引きこもるようになる。
彼女いわく自分は無実の罪でとらわれた「岩窟王」ならぬ「岩窟姫」。
やがて20kg太り蓮美だとは誰も分からないまでになった時点で彼女は外の世界に出る。
そして、同じ事務所の元アイドルと共に紗霧が何故自殺したのかを探り始める。
事の真相は途中から予想してた通りで特に驚きもありませんでした。
十分衝撃的な出来事ではあるけど、それだけを真相にしてしまうのは何だか説得力ないし、主人公が引きこもるのもバッシングの描写が全くないだけにイマイチ同情できない所がありました。
ただ、もったいないな・・・の一言。
誰もが羨むような容姿だったのに自分で自分はダメだ・・・と思い太って、これから売れるというアイドルの立場も台無しにして・・・。
だからこそ彼女がこれからどう生きていくのか、そっちの方に興味がありましたが、それもはっきりしないので中途半端なイメージを受けました。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
近藤史恵
- 感想投稿日 : 2016年3月2日
- 読了日 : 2017年3月16日
- 本棚登録日 : 2016年3月2日
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