タイトルの『あなたの「つらいこと」が「いいこと」に変わる本』ですが、副題の『自分らしい「働き方」で幸せになる22の方法』の方がしっくりくる内容だと思いました。
仕事、人間関係、恋愛、お金とそれぞれの章に分かれて、問題の解決方法やとらえ方といったものが書かれた本ですが、そのどれもに「仕事」というキーワードがからんでくるからです。
まず「はじめに」の最初の言葉。
『「仕事をすることが、自分の自由につながっていく」
あなたは、そんなふうに感じることができるでしょうか。』
に惹かれました。
仕事をしないで時間がたっぷりあれば自由・・・ではなく、仕事をしてない事に罪悪感や不安感があったり、空疎な時間を過ごしていればそれは本当の自由ではないな・・と私自身思っているからです。
そして、続く「仕事」の章では、自分の今している仕事が自分に合ってないと悩んでいるなら、「今ここで我慢して、次は何をするのか」目標を見定めるようにしようとか、「結果が出るまで続けてみる」という事などが書かれています。
さらに次の章では「天職」と出会うには?といった事が書かれています。
それを読んで感心したのは、
『「やりたい仕事があるのに、それができないのがつらくて、生きることもしんどい」と言う人がいますが、好きな仕事ができるようになったとしても、それを続けていくつらさや大変さはあるわけです。いったん自分がやりたい仕事に就いたら、もう逃げ場はありません。自分でその仕事を選んだ場合や、他にやりたい仕事がない場合、どんなにつらくても、「この仕事でいいのか?」なんてことは言えなくなってしまいます。そして、やりたい仕事をやっている人は皆、仕事への愛情と嫌悪の狭間で頑張っているものなのです。』
という文章です。
ただ「天職」に就けば幸せになれるというものでもない。
とちゃんと釘をさしている辺りが地に足ついた本だな~と思いました。
どれも肯けることが多く、特に「逆境のときほど直感が冴える」は経験からその通りだと思いました。
スピリチュアル本のようにフワフワ~ッとした、いい事ばかり書いてあるばかりでもないし、自己啓発本のようにマニュアルめいた本でもない。
今正に仕事で悩んでいる人、職場での人間関係に悩んでいる人、仕事を探している人、転職を考えている人が何となく「やはり、仕事しよう」と思える本だと思います。
- 感想投稿日 : 2013年7月14日
- 読了日 : 2012年4月18日
- 本棚登録日 : 2013年7月14日
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