「脱社畜ブログ」でおなじみの日野氏の著書。
東大工学部、同大学院卒後WEBサービスを立ち上げて企業、その後一般企業に入社、再度退職して現在に至るとのこと。
ずっとブログが好きでちょこちょこ見てたんですが、なんとわたしと1歳しか変わらないという想像以上の若さに驚いた。
【本書の紹介】
「精神的脱社畜」を目標とし、現在の日本企業の大半がおかしな常識に支配されていることを指摘し、その後著者自身の経歴紹介、プライベートプロジェクトのすすめ、そして今後の展望についても述べられている。
【全体の感想】
会社に入って数年経った今に読んで本当に良かったと思った。
元々ブログが好きだっただけあって、内容も8割以上は共感。
ただ入社したばかりの頃なら本書に書いてあることを両手放しで賛同して終わりだったと思う。「とりあえず3年」という言葉があるように、会社の仕組みがなんとなくわかってきた今読むからこそ、いろんな考えを巡らせることができた。
あとブログが元ということもあり、非常に読みやすい。
【雑感】
・序盤の日本企業批判は正直「見えない敵と戦ってる」感があった。そんな企業本当にあるのかしら、みたいな。
・成長した結果どこに向かおうとしているのか、という言葉が響いた。僕も就職した頃は成長厨のいわゆる「意識高い系」を同じ論理で小馬鹿にしてたと思ったのに、気づいたらそっち側に立ってたことが少しこわい。
・プライベートプロジェクトの項は非常に面白い。まずはちゃんとブログを書き続けようと思った。
・5章はちょっとボリューム不足な感じがした。ページが倍ぐらいあったら空想を超えたもうちょっと具体的な議論ができたのかな。
しかし良い本でした。
- 感想投稿日 : 2014年6月11日
- 読了日 : 2014年6月11日
- 本棚登録日 : 2014年6月11日
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