久しぶりに再読。
不倫ですらないんだろうな、と思う。
ただの男女の恋愛で、それがただの味付けとして描かれることに対する違和感が、読後の疲れの原因かも。
もともと彼女の書く話は世間の価値観を度外視したものが多くて、それは彼女が自分の価値観しか信じてないからかな、と思う。
小さい頃の世界こそが真実と思う価値観。
田淵を「かわいそうに」と同情する達也の言葉が表す佐和子の不変性。姉妹が互いしか信じていない。
彼女の書く女性はアダルトチルドレン的なところがあると思うし、姉妹で姉がいる私は、すごく理解できてしまう。好きか嫌いかは別にして。
男を家族にしない。いつまでも恋愛が描けるのはそのためで、だからこそ女性に人気があるのでは。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2016年9月20日
- 読了日 : 2014年10月8日
- 本棚登録日 : 2014年10月8日
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