逆説の日本史 20 幕末年代史編3 西郷隆盛と薩英戦争の謎

著者 :
  • 小学館 (2013年10月10日発売)
4.03
  • (19)
  • (24)
  • (17)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 168
感想 : 22
4

視点を変えながら何度も前後を行きつ戻りつしながら解説してくれるので、二転三転する複雑な状況ながらも理解が進みます。近年に近い時代で、資料も多く、写真も豊富で、激動の幕末をリアルに感じることができました。あっと驚く逆説を展開するというよりも、見逃し勝ちな歴史上の事柄を丁寧に説明していくという印象が強い幕末シリーズです。高杉晋作が上海留学の直後には、小攘夷から大攘夷(開国)に密かに転向し、しかるべき時期が来るまでは、長州藩の過激な行動に直接加わらないよう苦慮していたというところが逆説らしく思えました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史
感想投稿日 : 2014年4月11日
読了日 : 2014年4月10日
本棚登録日 : 2014年4月11日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする