カルチュラル・スタディ-ズ入門 (ちくま新書 261)

  • 筑摩書房 (2000年9月19日発売)
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本棚登録 : 397
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 何かを読んだきっかけで「カルチュラル・スタディーズ」という概念に辿り着いた。二三冊関連書籍をあたってみたが未だにスッキリしない。「支配と服従」とか「自己形成のための表現行為」とか「マスコミによる世論形成」とか「階級や差別」とか「実践を伴う社会運動」とか、さらにそれらに関する思想の歴史とか。研究者もその守備範囲の広さを認めているのだが、calutural(教養的、文化的)study(研究、学問)という言葉自体が、なかなか体系的な理解に結びつかない。本書でもまとまった形では頭に入ってはこなかった。しかし個々の内容はあらゆる場面でよく目にする非常に重要な問題に関連したものであり、その方向性を見てみれば期待値が高いものがとても多い。そういったことを実感しただけでも読んだ価値はあった。その反面まどろっこしさも感じる。こうしたことを端緒としてさらなる知識を求めていくということもこれまた楽しみでもあるのだが。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2014年4月15日
読了日 : 2014年4月15日
本棚登録日 : 2014年4月15日

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