正直言ってこの分量には参った。
さておき、一部の短編を除くと、川端裕人は初体験である。どう読んでも短編は向いていない気がする。長いのをじっくり語るのが性に合ってると。
で、じっくり読みました。小賢しさが鼻に付くところもあるけど、良い。マイケル・クライトンの「ジュラシック・パーク」と読み比べてみればわかる、彼にとって恐竜とは、単なる小説のための道具ではなく、愛情の対象なんですね。全編に漂う優しさが心地良い、そんな小説です。
「ジュラシック・パーク」を出したので、ついでに。15年前に面食らった恐竜像が、ここでまたひっくり返されちゃうのって、まあ、いいか。でも、マジっすか?って訊いてみたくなっちゃう。
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- 感想投稿日 : 2006年11月11日
- 本棚登録日 : 2006年11月11日
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