狐の飴売り 栄之助と大道芸人長屋の人々

著者 :
  • 光文社 (2017年3月16日発売)
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本棚登録 : 59
感想 : 8
4

さる札差屋の放蕩息子が
吉原に入れ込んだ挙句
勘当同然になって
大道芸人たちが暮らす長屋に
ころがりこんでから
話が動き出す
その当時の庶民の生活が
実にていねいに、じんわりと
描かれていく
物語の面白さもさることながら
長屋に暮らす
一癖も二癖もある魅力的な住人たちの
この長屋に居つくまでの
「来し方」もなかなかのもの
巻末の参考文献の多様さが
作者宮本紀子さんの人柄が
表われているような気がします

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 文芸 ま行 の作家
感想投稿日 : 2017年11月30日
読了日 : 2017年11月30日
本棚登録日 : 2017年11月30日

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