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普通のサラリーマンです。いろいろ読んだ本を本棚にのせていきます。
レビュー by K@ZUさん
アレックス・シアラーの児童文学。こういうのが小学校の図書館とかにあったら夢中で読んでただろうな。
僕は大学で法律専攻していたためか、「悪法も一応法律だしなあ…」という感覚がどこかにあって、やはり違法行為(密造)はいかんよなと思ってしまう。
でも、まあ何だ、理屈ではそう思っててもやっぱり主人公の方を無意識に応援してしまうんだよね。小説だもの。
怠惰な市民は明らかにヘンだと思っていても法律を成立させてしまう。明らかにヘンな政党にも政権を渡してしまう。
この状況って今の日本にそっくりだ。今までもそう。ヘンな政権だけど、きっとリアルタイムではヘンだと思わなかったし、僕だって何の行動も起こしてこなかった。
僕はこの物語をこう理解しているんだけど、つまり、法律がおかしいなら反乱を起こせばいいって訳ではない。おかしい法律を成立させないように普段から選挙に行きましょうってことだ。
この物語はものがチョコレートだから解りやすいが、そうはいかないのが現実なんだよね。まあそういった政治的メッセージがあるのかわからないけど、僕はそんな感想を抱いた。
示唆に富んだ文章もところどころに登場。
「そう、許しは必要だ。だが、それは、忘れるということではない(382頁)」
しかし、物語的にはスマッジャーが捕まった時にもっとハントリーとの確執を描いて欲しかった。再教育を耐え抜くことも並大抵ではないはずなので、そこらへんも描きこむことができそうだ。ちょっと食い足りなかったな。
しかし登場人物たち何才なんだろう? フランキーに振り回される度にプンプン怒るマートルが微笑ましい。
設定ではおそらく現代の、どこかの国ってことになってるけど、これは明らかにまあイギリスだよな。
レビュー登録日 : 2011年10月30日
引用
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そう、許しは必要だ。
だが、それは、忘れるということではない。
― 382ページ -
老人はその日、入れ歯を忘れてきたかもしれないが、勇気は忘れてこなかったのだ。
― 480ページ






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