タイトルはフランス語で女=ファムと呼ぶのでしょうかね。
こういうの好きですね。
淫らだけれど、淫らじゃない恋愛小説みたいなの。
ヒロインはどれもかれも売春婦ばかりなのに、
なんというか、清明としてるんですよね。
そして、どれもかれも刹那的で、唐突に終わる。
ひとつ終わらないのもあったけれど、
やはり、刹那的で虚しさが漂うってところは一貫している。
んー、人生において数年くらいはこういう虚しくも、
退廃的な日々を送りたいものである。
おまけに海外でこういう雰囲気を数年でも味わえたらなー、
とも思うけれど、まあ、なかなか難しいですかねー。
というか、下手すりゃあ、そこらでふと襲われて殺されたり、
してもなんらおかしくなさそうだし、なんというか、
そういう危うさもはらんでるだろうしなあ。
んー、けど、やっぱり魅力的。
しかし、これ、藤田宜永作品の中でも一番といっても、
いいくらい好きかも。
あと、藤田宜永さん読んでて思うのは、
この人、中高年(40~60くらい?)と若い女の人(16~26くらい?)
の組み合わせがやたらと好きみたい。
いや、わかるけど。
二十歳差くらいの恋ってなんだかロマンがあっていいものね。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
国内小説(現代)
- 感想投稿日 : 2011年4月21日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2011年4月21日
みんなの感想をみる