銀行総務特命

著者 :
  • 講談社 (2002年8月1日発売)
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本棚登録 : 238
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帝都銀行の不祥事担当の特命を受けている総務部の指宿修平。銀行内外問わぬ厄介事を一手に引き受け解決に奔走する。顧客名簿漏洩・幹部の裏金づくり・銀行社員のAV出演疑惑・幹部家族誘拐事件・社員ストーカー、腐敗する組織をリアルに描く。総務特命を毛嫌いする人事部から指宿を監視する為移動し、指宿の部下になった女性行員唐木怜は、スパイ行為と総務特命担当の仕事の板ばさみになり苦悩する。同作家の『不祥事』と似た作品だが、唐木怜の言動は大人しめで、謎解きに重点を置いている。短編で各章面白くなった所で終わるのが残念。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 池井戸潤
感想投稿日 : 2013年5月31日
読了日 : 2013年5月31日
本棚登録日 : 2013年5月31日

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