レビュー by kazuoeさん
フランスのルイ14世時代のシャトー「王妃の館」に宿泊するツアーの物語。それに参加しているのは、いずれもさまざまな人生の問題をかかえた人たちで、複雑に人間関係がからんでくる。しかも、光のグループと影のグループのダブルブッキングツアーで、はらはらどきどきがはじまる。 これにルイ14世と「王妃の館」に住んだディアナ姫の物語がさらに加わり、現代と過去が螺旋のようにからみあいながら話がすすんでいく。 どたばた劇、おふざけがなければいいな、と思ってしまうが、それでも、ところどころにふっと人間を描いている。ルイ14世と、その息子プティ・ルイの話はさすがに筆者の真骨頂で、歴史や、とくに少年を描くのはうまいなと思う。ここはつい引き込まれて読んでしまう。 ダブルブッキングのツアーの話は後、まとまりすぎている気がする。ルイ14世とそれにまつわる人々の話のほうが楽しめた。
登録日 : 2007年01月20日 22:52:30


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