レビュー by kazuoeさん
「遥かなるケンブリッジ」藤原さんの本はこれが3冊目。 このあと、「数学者の休憩時間」を読んだ。今「祖国とは国語」を読んでいる。「父の威厳 数学者の意地」というのも買った。 はじめの本が面白いと、他の作品も読みたくなる・・・・。「若き数学者のアメリカ」がよかったので、その他の本も読んでみようと思った。 本屋さんには、「国家の品格」のベストセラーにのっとって、ちゃっかり藤原さんのコーナーがある。一挙にたくさんの本を集めていて、しかも本の帯には(これは、腹巻というのだっけ?)『いま、話題のベストセラー「国家の品格」の藤原正彦の次男坊が英国でいじめに!どうする、パパ!』なんて文字が踊っている。思わず手にとってみたくもなる。 私は藤原さんと本屋の売り上げに貢献(?)したわけだ。(といっても、文庫本だからたいしたことはないけどね) はじめは彼を数学者だと思っていたので、文学的なにおいがなんとも新鮮だった。 アメリカの留学の時は独身だったのだが、イギリスにわたるときは3児の父となっていて、数学的視点からだけでなく、父親としての視点からもイギリス生活が語られ、より厚みをました滞在記となっている。 彼は、当初、イギリス英語にとまどいながらも、難なくこなしかの地で、家族の個々の問題に悩みつつ、数学の研究に励む。 イギリスというと、落ち着いた、紳士の、くもり空の、ビートルズの、スコーンの・・・・・・というイメージしかない貧困な発想の私だったが、あっ、イギリスって こんなところもあるのだ、と初めて知ることも多かった。街の美しさ、紳士、ヨーロッパに比べて特異な気質、風変わりなことを容認する社会、貴族社会、そして人種差別、などなど・・・・・。 中に入り込まないと、イギリスのよさはわからないようだ。でも、英国に一度は行ってみたい。
登録日 : 2007年01月20日 23:31:28


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