レビュー by kazuoeさん
劇団ひとり、彼はお笑い芸人かと思っていたが、NHKの朝のドラマで立派に俳優として演じていた。 俳優もできるんだ、と思っていたら、小説も書くらしい。 いろいろ前評判が高いように聞いていたので、思わず手にとって読んでみた。 表紙の写真が古い日本家屋なので、なんとなくそういうイメージ(古い日本の)で入っていくとはじめはそうでもない。 道草、拝啓 僕のアイドル様、ピンボケな私、Over run、鳴き砂を歩く犬、の5つの章からできている。この5つは、はじめは、ひとつのストーリーかと読み始めたが全然別の話だった。 では、短編 5つの作品集かとおもいきや、そうでもない。 1つの話に登場する主人公なり登場人物が、全く別のストーリーの中に、脇役として登場する。 それが、時代もからんできて、タイムスリップしたような、全く別の次元で見ているような、不思議な印象を与える。 全編をとおして、落ちこぼれた人たちを、表紙の写真のように、出窓にすわって見つめているような作品だ。 まだ経験していない、先に歩んでいる人の人生を語る、というのはなかなかむずかしいだろうにうまいと思う。
登録日 : 2007年01月20日 23:27:34


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