レビュー by kazuoeさん
この本1999年とあるから、今から6年前の本だ。 野口健さんは当時まだ大学4年生。 本の書名にもあるとおり、おちこぼれた子供、学生だったのが植村直巳さんの「青春を山にかけて」で立ち直り、世界最年少で7大陸最高峰登頂に成功する。 そのことは多分ニュースでも話題になっただろうけれど、それまで、彼のことは知らずにいた。 目的もなく、成績も悪く、けんかもし、そんな青年が山に登って、更生できた。すごいなと思って、彼の名前を覚えた。 その後、スポーツのトーク番組でマッキンリーでクレバスに落ちた話をしたのを実際に聞いたり、ヒマラヤや富士山のゴミ清掃活動を続けている話を聞いたりしたら、話のおもしろさに、すっかりはまってしまった。 あらためてこの本を読んでみて、細かな内容は忘れていて、また再び感動してしまった。 熱があろうが、肋骨がおれていようが、彼を山にかりたてているものは何か。ただ、名誉とか記録とかだけではない。 「なぜ苦労して山に行くの」と聞かれて、彼は、「平地にいるのは、だらっとしているねこと同じ。山にいくことで人間本来の動物本能がめざめ、ヒマラヤに住む動物のようになれる」といっていた。 自分のためだけでもなくて、常にシェルパの生活も思い、彼らの中に入り込んで主従関係ではなくて、友人となろうとしている。富士山のゴミ清掃活動も、複数年にわたり、 5合目から上はずいぶんきれいになったと聞く。 ヒマラヤの酸素ボンベやテントのゴミ収集は、過酷な自然環境のため体がもたないらしい。 それでも、山をきれいにする活動を続けている。 すごい人がいるものだ。
登録日 : 2007年01月20日 22:55:01


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