未来の年表 人口減少日本でこれから起きること (講談社現代新書)

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著者 : 河合雅司
Kazuhikoさん 社会学   読み終わった 

人口減少の恐ろしさが実感できる良書です!
アマゾンで2017年7月12日現在「ベストセラー」と表示され、社会学好きな私としては読まずにいられませんでした。

読後の感想は「複雑な気持ち」になりました。半分は「読まなきゃ良かったな。」という気持ち、半分は「子を持つ親として、また一国民として責任を果たさなきゃな」という気持ちでした。逼迫した問題のため、そうした気持ちになったのでしょう。

本書は大きく分けて、2部構成になっています。
第1部は、「人口減少カレンダー」として2017年から約100年後の2115年まで、年代順に何が起こるのかを示しています。人口がどのように減っていき、その状況で何が起こるのかを予測しています。
第2部は、第1部で取り上げた問題への対策を、「日本を救う10の処方箋」として提言しています。著者はこの第2部の基本的な考え方を
❝われわれが目指すべきは、人口激減後を見据えたコンパクトで効率的な国への作り替えである❞
と主張しています。

「読まなきゃ良かった」という気持ちになったのは、第1部の人口減少カレンダーの予測があまりにも暗く描かれているためです。また、この予測が既出の統計情報に基づいているため大きく外れることがないのが、暗い気持ちに追い打ちをかけます。
一方で私には子どもがいます。「この子たちは、こんな未来を歩んでいかなきゃいけないのか。」と思い、「子を持つ親として、また一国民として責任を果たさなきゃな」という気持ちを持ちました。

せめてもの救いは、第2部にそれら問題への処方箋として10個の案が提示されていることです。このうち、いくつかの対策は既に始まっています。ただ、これら既に始まっている対策は「戦略的に縮む」ことを目的としているため、消極的な印象を受けます。積極的な対策が始まっていれば、今の若者がもっと希望を持てるのではないかと感じました。
私自信の勝手な意見ですが、これからの積極的な策は「教育」ではないかと思います。これまでの「皆を均質化する教育」ではなく、「突出した才能を掘り出し伸ばしていく教育」が改めて必要ではないかと感じました。

これから「人口激減」に対して、国家として取り組まなければならないのは間違いないことです。願わくば技術革新により、問題解決への時間稼ぎだけでなく、根本的な問題解決ができればと思います。

私一個人としては、次の世代に迷惑をかけないよう可能な限り働き続けて、自立して生活ができるよう健康に気をつけていこうと考えました。それが「自分ができることの第一歩」だと思います。

レビュー投稿日
2017年7月13日
読了日
2017年7月13日
本棚登録日
2017年7月13日
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