雨音が消してしまったのは音だけなのか、否、地面を叩きつける音は人の理性までも奪ってしまった。
宣教師は悪趣味な売女の身体に溺れ、汚らわしい豚になる。
…なんか千と千尋みたい。
続く赤毛は、純粋な恋心と一途に想い続けることの不可能さを描く。
きっと僕は大丈夫だ、不可能を可能にする、そう思っている今の僕に未来の僕は何て話しかけるだろうか…
最後はホノルル。日本人の描写に風当たりの強さを感じつつ、いつの時代も女心は秋の空なのだ。
DNAに組み込まれている人間のルールを素晴らしい描写で語る本作。
モーム素敵。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
海外小説
- 感想投稿日 : 2016年11月30日
- 読了日 : 2016年11月30日
- 本棚登録日 : 2016年11月30日
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