虚構 堀江と私とライブドア

著者 :
  • 講談社 (2007年3月24日発売)
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本棚登録 : 292
感想 : 48
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堀江氏の側近でライブドア時代は財務部門に携わった宮内氏の著書。

本人と検察の見解内容の相違点が多く語られており、読んでいて疲れた印象があったが、事件の起きた翌年の2007年に執筆されている時点で中国のビジネスに強い関心を持っていたことからも堀江氏とは違った天才的な才能はあることは読んでいて感じました。

あと、堀江氏の情報力や分析力の的確さそして、仕事に対するドライな姿勢などの側近からみる天才ぶりも感じました。

確かにニッポン放送の騒動後から堀江氏の熱量がなくなったことは共感できる部分はあると感じたり、同社の予算管理などの金銭面に対するシビアな姿勢は読んではじめて知りました。

株式市場が次の段階に入った時代に刺激的なM&Aなどのファイナンスで時代の象徴となった同社は堀江氏だけにフォーカスが当てられる部分が多いですが、そこには結果的に罪に問われることにはなるものの宮内氏を代表とする側近たちの力もあっての組織の拡大があったことを本書を読んで感じました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 企業論
感想投稿日 : 2015年1月23日
読了日 : 2015年1月23日
本棚登録日 : 2015年1月23日

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