山谷にあるホスピスは確かNHKのドキュメンタリーで見たことがあった。偉い人がいるもんだなあ、と感心して見てたのを覚えているのだが、この方が書いた週間朝日の記事とそれをまとめたこの本が元ネタだったのですね。テレビのほうではホスピスを経営する山本夫妻にフォーカスが当てられていたが、この本ではご夫婦だけではなく、ここで最期を迎える人達の足跡や生い立ちにも触れられていて、中々興味深い。必ずしも恵まれていたわけではない人生の人達が多いのだけど、そういう人達にも救いがある。明るい光明の部分を描いている。ところでNHKが最近プロパガンダ的やたらに取り上げている、無縁社会とか孤独死ってこれが元ネタなんでしょうかね。上にも書いたようにNHKほどネガティブではなく死は一種の通過点とここでは捉えている。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ノンフィクション
- 感想投稿日 : 2011年8月3日
- 読了日 : 2011年8月3日
- 本棚登録日 : 2011年7月29日
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