「人には、それぞれ、帰る場所があるー。もう、帰るまいと、決めていたが…」
一人の男が半世紀に渡り、心に抱き続けた悔恨の情。悪しき大樹を伐り、悪の芽を摘み取らんと決意し、その地へと赴き遺体となって発見される…
「男の正義」をテーマに、林業を巡る政官財の癒着構造を描いた社会派ミステリー。激動の昭和初期を生き抜いた男の「還らざる道」への覚悟に心揺さぶられます。著者の近年の作品の中でも一際、優れた作品といえるでしょう。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ミステリー
- 感想投稿日 : 2012年8月2日
- 読了日 : 2012年8月2日
- 本棚登録日 : 2012年8月2日
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