ロベスピエールの死を以て革命は終焉を迎えることになります。徳を説き、正しさを貫き、万民が認める清廉の士であった彼は、その死の間際に信じた人々からの裏切りに合い、最後の最後に人間の醜悪さを悟り、自分の錯誤を知って命を失うことになりました。前巻のダントン派の処刑時には、読者としてはロベスピエールやサン・ジュストの冷酷さに、不気味さや怒りを覚えていたというのに、どうしてこうもこの二人の死の場面を読むと哀しくなるのか……。これも全ては作者の腕前によるのでしょう。天晴れ。今度はナポレオンが始まるということで、これまた非常に楽しみで大期待です。
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- 感想投稿日 : 2015年6月14日
- 読了日 : 2015年6月13日
- 本棚登録日 : 2015年5月30日
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