モンテーニュさんは記憶力がないと仰る。これだけの長い本をしかも様々な引用を織り込みながら書かれたのだから記憶力がないハズはないと思うのだがそう書かれている。あくまでも自分は大したことがないと言いながら、愚かな者や低俗な者を容赦なく批判している。
人間というのはそういうものなのだろう。多分わかってそう書いてあるのだと思う。
「だれにとっても自分の糞はよく臭う」
などと養老さんが講演で言われたことをさらに過激な表現で書かれている。
ん〜ん…もうなんというかあまりにもあらゆることが詰め込まれていて整理がつかない。とても滋味に溢れていると思うのだがここには書けない。おそらくモンテーニュさんは、「書くよりも身につけろよっ!」と言われるだろう。ともかく混乱。でも、絶対いい本である。
そういえば「科学」という言葉が出てこない。「哲学」と「宗教」しか出てこない。そういえば16世紀の本だった…「科学」が始まる前から人間は生きていたんだった。
Mahalo
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
エッセイ
- 感想投稿日 : 2014年5月14日
- 読了日 : 2014年5月14日
- 本棚登録日 : 2014年4月27日
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