画力があるってすばらしい。
それだけで読ませる勢いがある。
兄弟って常にライバルで片割れのようなものだから
互いに抱く喪失感のような嫉妬のような感情は
ずっと埋まることはないだろう。
自分の叶えたい夢に既に到達しようとしている兄を
清濁の感情の渦に呑まれそうになりながら見守る弟。
兄よりも手に入れたものは多いかもしれないけれど
本当に欲しいものは手に入らない弟。
姉妹にはない、兄弟独特の関係性。
いつの世も、いちばん心強くて、いちばんやっかいな「家族」というくくり。
感情がある限り、命ある限り、この波に体を浮かべて漂うしかない。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
マンガ
- 感想投稿日 : 2013年5月17日
- 読了日 : 2013年5月17日
- 本棚登録日 : 2013年5月17日
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コメント 1件
猫丸(nyancomaru)さんのコメント
2013/05/20