よくわかる短期療法ガイドブック

  • 金剛出版 (2000年5月1日発売)
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本棚登録 : 66
感想 : 8
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事例で学ぶ~と合わせて図書館で見つけたため。
事例で学ぶよりも、短期療法の理論と方法をとても詳しく書いており、短期療法で目指しているものをとてもよく感じられた。
やはりこのセラピーは力と関係性、コミュニケーションの持つ意味がとても重要である。ひとというものを、心というものを、セラピストたちは「関係」のという中で見ているのだなあと。心はいろいろな形で現われ出る。コミュニケーションというのもその一つなのだと思う。
セラピーでは対話が変化のカギとなる。
モノローグでは生まれないダイナミックさがセラピー、ダイアログにはある。だが、短期療法ではセラピストが発する質問・会話の指導権が重視されるので、下手をすると、相手の考える力を奪ってしまう。
結局は本人が変らなければ、考えなければ何も変わらない。臨床心理とはその最たるもの。考えるということをどうやってするのか、伝えることがこのセラピーではできるのだろうか。またいつもと同じところに戻ってきてしまった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 心理学・科学
感想投稿日 : 2014年5月10日
読了日 : 2014年5月10日
本棚登録日 : 2014年5月10日

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