広告への社会学 (世界思想ゼミナール)

著者 :
  • 世界思想社教学社 (2000年4月1日発売)
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感想 : 1
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著者は博報堂でコピーライターをしていた人。2000年の本なので、ちょっと古い。

この本で書いてあることは
「何ゆえ広告は今こうなのか」ということ。
60年代以降の日本の広告史と、広告化する現代日本社会を具体例をあげて描写。
理論やマーケティングとは逆の流れから広告について論じている。「広告及びマーケティングの研究者たちは、商品をいかに売るかを知るために社会を研究する。私は、言説や社会について知るために、商品を売ることを研究する。」(グレッグ・マイヤーズ)

面白かったのは、佐藤雅彦の昔のCMの分析や、90年代における空間の広告化(PARCOとか)、Jリーグやオリンピックなどに代表されるイベントの広告化についての考察。

正直役に立つ本ではないかも知れませんが、こういう本もたまにはいいかも。

<なかざき>

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: ロジカル系
感想投稿日 : 2008年5月12日
本棚登録日 : 2008年5月12日

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