大ベストセラーである チーズはどこへ消えた? の反論本的な位置づけとして、ハーバードビジネススクールの教授が執筆された本書。そもそも、チーズはどこへ消えた?の方は、起こる変化は受け入れる必要があること、変化は自分たちにはコントロール出来ないこと、前に進んで変化に順応する力を見つける必要があることが書かれていたらしいが、そもそも本書は、なぜ、そこに迷路があり、チーズは毎日色々な場所に探しに行かなくてはならないのかについて考えられている。著者のそれに対する一つの答えは、本書ではこう触れられている。『問題は、迷路の中にネズミがいることじゃなくて、ネズミの中に迷路があることなんだ』。なるほど、確かに私たちが実際に立ち向かう問題(迷路)も、自分たちが作っているに過ぎないと考えると活路が見出せることがあるが、きっとこういうことなんだなと思う。きっと、実社会で生きている誰においても、迷路とチーズがあり、それをどのように捉えるかによって、アプローチの仕方は異なるのだと思う。実際、色んな人をみるが、それぞれ自分の迷路から抜け出せないでいる人の多いこと。自分も含め、前提を疑い、そこから自由になれば、新たな光が見えるのかもしれない。もっとも、その迷路から抜け出せても、新たな迷路が待ち受けているのだろうが。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2012年10月14日
- 読了日 : 2012年10月13日
- 本棚登録日 : 2012年10月13日
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