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自分なりの課題図書を中心に読み進めていく、つもり。いつもいろんな本を平行して読んでます。
レビュー by kentaro34さん
主に「富の変化の根本的な要素は何か」と「現代の経済が見落としている富とは何か」について扱った本。
前者はそれぞれ「時間」「空間」「知識」であり、この本では表面的・事例的に触れられていなかったが、各テーマごとに一冊の本が書けそうなぐらいの奥深さがある。視点は既知のものだけれど、整理して考えられるのは良いところ。視点を3つ提供しただけにとどまり、その3点がどのように関係し合って富に影響を及ぼしているのかまで述べてあれば面白かったように思う。近代の時間論、空間論に関しては他の本もあたってみたい。
後者に関しては、実体経済だけではなく、家事労働、ボランティア、遊び、日曜大工も広義の見過ごされてきた価値創造活動であり、そのことを考えに入れない限り、経済の変化は見落とされると説かれている。今後はこの見えない価値創造活動(本文中では生産消費活動)をどう可視化・計量化していくかが新たな経済活動・ビジネスの焦点になっていくのかと考えられる。ただ、極端な話炊事に課税をするような考えは寂しいように感じられたりもする。いよいよプライベートの切り売りにまでビジネスが浸食してきている気がする。
来年から自分は人事関係の職に就くわけだけれども、この本の未来予想に従えば仕事は減っていくのだと考えられて、少し怖い。今までの人事制度が対象としてきた「日本人のみが一つの職場で数十年勤める」という状態は、少なくともこれからは無くなっていくのだろうから。
レビュー登録日 : 2012年01月23日
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