ある医者の下で手術を受けることになった女性の話なのだが、彼女はある理由により手術の麻酔を拒否する。
なんとも不思議な題材だが、そこに泉鏡花の妖艶でどこか非現実的な世界観が加わり、読み手をじわりと確実に引き込んでゆく。
初めて泉鏡花の作品を読んだのが外科室だったが、本当に衝撃的だったのを覚えている。
こんなにも日本語というのは美しい言語なのかと。
泉鏡花の小説を母国語で理解できるというだけで、日本人に生まれてよかったと思った。
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- 感想投稿日 : 2017年9月24日
- 読了日 : 2016年7月1日
- 本棚登録日 : 2017年7月1日
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