外科室・海城発電 他五篇 (岩波文庫 緑 27-12)

著者 :
  • 岩波書店 (1991年9月17日発売)
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本棚登録 : 1311
感想 : 133
5

ある医者の下で手術を受けることになった女性の話なのだが、彼女はある理由により手術の麻酔を拒否する。
なんとも不思議な題材だが、そこに泉鏡花の妖艶でどこか非現実的な世界観が加わり、読み手をじわりと確実に引き込んでゆく。

初めて泉鏡花の作品を読んだのが外科室だったが、本当に衝撃的だったのを覚えている。
こんなにも日本語というのは美しい言語なのかと。
泉鏡花の小説を母国語で理解できるというだけで、日本人に生まれてよかったと思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2017年9月24日
読了日 : 2016年7月1日
本棚登録日 : 2017年7月1日

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