やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける

  • ダイヤモンド社 (2016年9月9日発売)
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感想 : 595
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よく本屋で目にする気になっていた本でした。フェイスブックでptが紹介していたのでこの機会に読んでみました。

天才はいるけど本当に必要なのはやり続けることだ。この本はこれに尽きると思います。

以下印象に残った言葉です。

・「重要な課題を克服するために、挫折を乗り越えた経験がある」
・「いちど始めたことは、必ずやり遂げる」
→この力が必要

・「興味の対象が毎年のように変わる」
・「アイデアやプロジェクトに夢中になっても、すぐに興味を失ってしまったことがある」
→逆にこれが当てはまると続けにくい。

・「難問にぶつかると、ふつうの人は『またあとで考えよう』などと言って、たいていはそのまま忘れてしまう。ところがダーウィンには、そういういい加減さを自分に許さないようなところがあった。」

・『ウォー・フォー・タレント』では、競争を勝ち残る企業は、もっとも能力の高い人材を積極的に昇進させるいっぽうで、能力の低い人材は容赦なく切り捨てるべきだと言っている。『ウォー・フォー・タレント』では、競争を勝ち残る企業は、もっとも能力の高い人材を積極的に昇進させるいっぽうで、能力の低い人材は容赦なく切り捨てるべきだと言っている。→一見普通正しいことを言っているようだが結果的には上手くいかなかった。

・「誰よりも優秀だと証明してみせろ」と従業員たちを煽り立てることで、ナルシシストの温床ができあがり、信じがたいほどうぬぼれが強いと同時に、つねに「自分の能力を見せつけなければ」という強い不安と衝動に駆られる従業員が増え過ぎたのだ。短期間で結果を出すことをなによりも重視し、長期的な学習や成長を妨げる企業文化だった。

・「最高のパフォーマンスは、無数の小さなスキルや行動を積み重ねた結果として生み出される。それは本人が意識的に習得する数々のスキルや、試行錯誤するなかで見出した方法などが、周到な訓練によって叩き込まれ、習慣となり、やがて一体化したものなのだ。やっていることの一つひとつには、特別なことや超人的なところはなにもないが、それらを継続的に正しく積み重ねていくことで生じる相乗効果によって、卓越したレベルに到達できる」

・「一つのことをひたすら考え続け、ありとあらゆるものを活用し、自分の内面に観察の目を向けるだけでなく、ほかの人びとの精神生活も熱心に観察し、いたるところに見習うべき人物を見つけては奮起し、あくなき探究心をもってありとあらゆる手段を利用する」

・「やり抜く力」のある人にとっては、一日にどれだけ努力するかより、くる日もくる日も、目が覚めたとたんに「きょうもがんばろう」と気合いを入れ、トレッドミルに乗り続けることが重要なのだ。

1.ある一点に的を絞って、ストレッチ目標〔高めの目標〕を設定する。
2.しっかりと集中して、努力を惜しまずに、ストレッチ目標の達成を目指す。
3.改善すべき点がわかったあとは、うまくできるまで何度でも繰り返し練習する。

・「そういえば、私はあまり失望することがないかもしれません。どんなできごとからも、なにかしら学べるはずだと思うんです。だから、しょうがない、今回はうまくいかなかったけど、またがんばろうか、そう思ってやっています」

・「固定思考」の人はそのような挫折の経験を、自分には能力がない証拠だと解釈してしまうのだ。それに対し「成長思考」の人は、努力すればきっとうまくできると信じている。

・「固定思考」の悲観的な自分にあだ名をつけるという方法を提案している。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2017年6月24日
読了日 : 2017年7月18日
本棚登録日 : 2017年6月24日

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