ザ・ギフティッド 14歳でカナダのトップ大学に合格した天才児の勉強法

著者 :
  • 扶桑社
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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594071028

感想・レビュー・書評

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  • 著者は、父親の仕事の都合で5歳のときにカナダ移住し、9歳のときにカナダ政府に天才児(=ギフティッド)と認定され、14歳で同国の名門大学5校に合格したという大川翔くん。
    ひたすら「へ~」と言うしかないようなその偉業を成し遂げるのに、どんな勉強法やその他の取り組みをしたのか。本人の記述を最後に母親が補足する形で解説していく。
    興味深かったのは、生まれてすぐから親が「語りかけていた」ということ。赤ちゃん言葉などでなく、特に意味がなくてもいいからとにかく本人に言葉を聞かせ、脳を鍛えていたらしい。もちろん、日本にいるときにもカナダに渡ってからも、本を読み聞かせたり自分で読ませたりしたのはとても役立ったことだろう。
    ギフティッドという言葉からつい連想してしまうが、彼はただIQのような才能に恵まれたのではない(もちろんそれも多分にあるだろうけれど)。翔くん本人の「努力できる才能」こそが授かりものなのだろうと思う。

  • ・ギフティッドとは、贈り物を意味するgiftが語源で、神あるいは天から与えられし贈り物。その才能を社会のために還元しなさいという意味を含んでいる。

    ・3歳から公文に通い始めた(国語・算数)。親が忙しかったので教室の先生に相談して週1回通ったが毎日継続したらいつの間にか学年より先へと進んでいた。1日わずかな時間でも絶大な効果があった。

    ・武道は身体だけでなく、精神をも鍛える。呼吸法は集中力を高めるのに有効なスキル。

    ・母さんはリアル「ドラゴン桜」。3年以内に資本試験合格者を出して欲しいと言われ、引き受け本当に合格者を出した。父さん曰く「母さんがお前に勉強法を伝授するわけだ。まあ、勉強法に関しては、母さんの教えを守るこった。お前の勉強法は母さんからの文化が詰まっている。勉強ができるようになる奥義とは「うそを言うな、弱いものいじめをするな、五感を鍛えろ、そして早く寝ろ。」

    ・小学生の勉強は、親の目の届くところで。

    ・格言や名人、先人の言葉を声に出して気合を入れる。
    例:タフでなければいきていけない。優しくなくては生きていく資格がないbyフィリップ・マーロー
    僕の前に道はない、僕の後ろに道はできるby高村光太郎
    我に七難八苦を与え給えby山中鹿之助
    青年は決して安全な株を買ってはならないbyジャン・コクトー

    ・成功のカギはどれだけ多くの失敗をしたかにかかっている。

    ・いかに努力したとしても、すぐに結果が出るとは限らない。でも、ゴールは目前だったりする。

    ・18言語話せたシュリーマン勉強法・・・①非常に多く音読すること、②決して翻訳しないこと、③常に興味ある対象について作文を書く、④教師の指導によって訂正する、⑤前日直されたものを暗記して次の時間に暗誦する
    とにかく人を相手に自分が学んだことを話す、ただそれだけ。

    ・人間、窮地におちいるのはよい。意外な方角に活路が見出せるからだ。だから、おれは困ったの一言は吐かないby高杉晋作

    ・ライバルが高みに連れて行く

  • 神に選ばれし天才のみに与えられる称号ギフティッド。

    大川翔くんの事は、ニュースで見て知っていました。
    数々の賞、奨学金を勝ち取り、14歳で有名大学にいくつも合格。

    本書は、そんなご本人が執筆された1冊です。
    翔くんのブログが元になっているそうですが、ブログをはじめた理由が、5歳でカナダに渡った翔くんが日本語の練習をしたかったから、だとか。

    そんな超超超!天才の翔くんですが、文章を読んでみると、
    「僕の勉強法は万人に通用するものではないかもしれない。けれども、なかには参考になるものがあるんじゃないかって思っている」など、年相応の少年らしさというか、可愛らしく謙虚な人間性が窺える。

    すべて読んでみて思ったのが、こちらのご家庭ではご両親共働きで、両祖父母にヘルプは頼めない状態。だから、生後半年、保育園に預けるまでは、お父様が育児休暇を取って対応してきたため、朝から晩までお母様がみちちりついて勉強指導してきたわけではないんですね。でも、すごく会話の多い家庭だなと感じました。意味のわからないうちからの多くの読み聞かせ、英語の音を聴くことにこだわる、フルタイムで仕事をこなしながらの継続は大変だったろうと思いますが、元々の才能+正しい努力で、素晴らしい結果に結びついているのだと思います。

    男性の育児を推奨しているのに日本の男子トイレにおむつの交換台がない事、カナダの学生は日本のように学校でお掃除する習慣がない事、日本で子守される年齢の子が、カナダで子守のアルバイトをしている事、シンプルでいいから前の晩に次の日の計画を立てて早く寝る事など、知らなかった文化や、考えさせられた事、参考になた事が沢山ありました。

  • ご本人とお母様の記録が書かれており、参考になった。

  • 14歳が書いたものだからおもしろくないが、日本とは違うカナダの教育がわかった。自分が取り入れることはもう遅かったが英語の習得方法、子育てのヒントにはなった。ギフティッドとは才能を社会のために還元する能力のこと。と言っている道徳観がすばらしい。共働きで時間がない両親が頭がよくて努力した結果なのだろう。

  • 読みやすかった
    ポーラちゃんの件は微笑ましい

    とりあえず早く寝よう
    計画を立てるときの、何点欲しいのといった話が参考になった

  • 勉強に関してだけではなく仕事を効率良く進めるために使えそうな内容がたくさん書いてある。「〇〇ということわざもあるし」といって、行動を後押しするためにことわざってあるのかもしれない。自慢と取るか、それはあなたが天才だからできたことだ、だから、凡人の自分には関係ない(できるわけがない)と思うか、誰が言うことだろうが内容は有益だと取るか、ギリギリのラインを攻めた印象。表紙やサブタイトルはちょっとあざとい感じがする。

  • 勉強になった!母の解説もわかりやすくてよい◎


  • ・自伝に近いような?

    →天才児の勉強法とありますが、日本やカナダで今までこんな生活してきましたよ〜という中に、天才たる所以のエピソードがちらほら出てくる感じです。

    ・量は質に変わる

    →英語が出来ない状態でカナダに行った翔さん。お母さんが近所のネイティブの小学生の子を雇い、朝から晩まで本の読み聞かせをしてもらったそう。

    図書館で上限いっぱいまで借りた60冊の絵本を、脳みそが溶けそうになるくらい読み聞かせをしてもらい、英語力を上げたそうです。

    読み聞かせることを考えたお母さん、途中で投げ出さず聞き続けた翔さん、どっちもすごい。
    自分が勉強する時にも、この考え方を思い出したいな〜と思います。


    ・ご両親がすごすぎる

    →翔さんの努力と負けん気、そして創造力はさすが!という感じなのですが、それにプラスしてご両親の教養の深さと、それをうまーく育児に組み込んでいるのが鍵の様な気がしました。
    山本五十六なんてわたし小学生の時知らんかったよ‥笑


    ・スピーチに対する姿勢
    
    →カナダの学校でのスピーチコンテストの様子が書かれてますが、そのコンテストに向けての凝り様がすごいです。何をテーマにするか、どうやって観客の心を掴むか、定番の身内をバカにするネタを使わずいかに皆を笑わせるかなど、この歳でそんなこと考えれるのかと感心しました。5分のスピーチ原稿を考えるのは大人でも難しいはず。

    スピーチを考えるのには創造力、コミュニケーション力、さらには度胸も必要で、しっかり自分の足で生きていく力に繋がるんじゃないかと思いました。

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著者プロフィール

1993年東京都生まれ。2016年目白大学人間学部心理カウンセリング学科卒業。2018年武蔵野大学大学院人間社会研究科修士課程修了。現在、大阪大学大学院連合小児発達学研究科千葉校博士後期課程。現在、千葉大学大学院医学研究院認知行動生理学特任研究員。

「2019年 『社交不安症の基礎理解と認知行動療法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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