ちょっとストーリーが短くてペラいけどプレイ感はとても爽快。単純に動かしていて楽しいゲームだった。
ビルからビルへ自在に飛び移る。凄いスピードで空を飛ぶ。壁をすり抜ける。姿を消す、などの超人アクションが、比較的簡単な操作で自由自在。主人公の能力も変化に富んでおり、モードによって様々な戦い方ができる。
アクションゲームにありがちな面倒臭い敵、イライラする敵なども存在せず、プレイヤーに純粋な爽快感を楽しんで貰おうというコンセプトが明確。主人公のデルシンもひたすらノリの良いヤンチャ坊主で、うじうじしないのも良かった。
半面、シチュエーションの淡泊さ、広がりのなさを感じることも多かった。
ボスのような強敵とのイレギュラーな戦闘は少なく、基本的にはマップを探索して、敵が配置された拠点を落としていくという単調なものが続く。敵の種類も3種類+ヘリや装甲車といった兵器くらいのもので、変化は少ない。
登場する能力者の数が少ないこともやや残念だった。他の能力者の存在はストーリー上で言葉としては語られるのだが、実際に敵や味方として目の前に現れるキャラクターは5人ほどしかいない。もっと色んな能力者との変化に富んだバトルをしてみたかった。(デルシンが他の能力を吸収できるという設定があるのでほいほい色んなキャラを出すわけにはいかなかったのかもしれないけれど)
ところどころで淡泊さは目に付くものの、6000円台というソフトの価格を考えると十分及第点だと感じた。特にプレイしている時の単純な爽快感は希有。買って損はなかった。
- 感想投稿日 : 2014年5月26日
- 読了日 : 2014年5月26日
- 本棚登録日 : 2014年5月26日
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