「世界は 美しい」
写真家さんの作品は、ともすれば自己満足に過ぎず
鑑賞者のこちらとしては「ああ、そう」としか思えないものも多いのだが、こちらの作品集はとにかく美しい。
ページをめくるごとにため息がでる。
ため息というのはひょっとするとちょいと違うかもしれない。
写真を見て、息が止まる。
めくる瞬間、ようやく呼吸ができる。
こういうことなんだろう。
お話の中でしか、またはCGでしか存在しないのではないかという風景を
まだ地球上にあるんだよと教えてくれる。
空気を、においを、風を、温度を伝えてくれる。
森。
地上生命を育んだ起源。
やがて生命の還るところ。
一時、世俗の憂鬱を忘れさせてくれる。
「世界は、まだまだ美しい」
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
美術・芸術
- 感想投稿日 : 2016年4月1日
- 読了日 : 2016年3月31日
- 本棚登録日 : 2016年3月31日
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