旅する力―深夜特急ノート (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2011年4月26日発売)
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本棚登録 : 2584
感想 : 246
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深夜特急を読んだ人は、これを読まなければなりません!
書店で、「深夜特急」に似た装丁のコレを見付けた時、驚きました。

 内容は、物書きとして仕事を始めた時から、旅に出てあの名作「深夜特急」を紡ぎだすまで。そして現代に至り、ここまで自分の事を書いていいのか?と思うほど。「深夜特急」を読んだのはもう10数年前ですが、この衝撃は覚えてます。そして違和感も。その違和感の答えがこの「旅する力」にあります。


 私にとって、旅と言えるのは20~21歳で行ったMotoによる日本一周でした。計五ヶ月間の“明日の予定の無い旅”。ガソリン代のために、食うものを惜しんだ貧乏旅でしたが、それが今の自分の原動力になっていることは間違いない。
 
 日本一周の途中では、おぼろげながら「アメリカ横断」なんて言う計画もあった私が、もし当時「深夜特急」を読んでいたならば、間違い無く海外に出ただろう。幸いなのか?すぐに女に惚れ、沢木さんが旅に出た歳には所帯持ちとなり、サラリーマンになっています。


 深夜特急を読んだ人は、これを読まなければなりません。これは断言出来る。「深夜特急」が多くの人の背中を押した事は、間違いない事実です。もう一度、あの興奮に浸りませんか?
 「旅には適齢期があるのかもしれない」と言う言葉の通り、今の自分に出来る旅があるはずです。


 恥ずかしながら、沢木さんの著書は「深夜特急」以外に全く知りませんでした。この本を読んで、中に出てくる沢木さんの作品にも非常に興味がある。
 面白くて一気読みしたため、気になる本のマーク忘れている事を、このレビューを書いている段階で気が付きました。
 よって、必然的に再読に入ります。ぶくぶく。。。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ノンフィクション
感想投稿日 : 2011年8月17日
読了日 : 2011年8月15日
本棚登録日 : 2011年5月6日

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