深夜特急を読んだ人は、これを読まなければなりません!
書店で、「深夜特急」に似た装丁のコレを見付けた時、驚きました。
内容は、物書きとして仕事を始めた時から、旅に出てあの名作「深夜特急」を紡ぎだすまで。そして現代に至り、ここまで自分の事を書いていいのか?と思うほど。「深夜特急」を読んだのはもう10数年前ですが、この衝撃は覚えてます。そして違和感も。その違和感の答えがこの「旅する力」にあります。
私にとって、旅と言えるのは20~21歳で行ったMotoによる日本一周でした。計五ヶ月間の“明日の予定の無い旅”。ガソリン代のために、食うものを惜しんだ貧乏旅でしたが、それが今の自分の原動力になっていることは間違いない。
日本一周の途中では、おぼろげながら「アメリカ横断」なんて言う計画もあった私が、もし当時「深夜特急」を読んでいたならば、間違い無く海外に出ただろう。幸いなのか?すぐに女に惚れ、沢木さんが旅に出た歳には所帯持ちとなり、サラリーマンになっています。
深夜特急を読んだ人は、これを読まなければなりません。これは断言出来る。「深夜特急」が多くの人の背中を押した事は、間違いない事実です。もう一度、あの興奮に浸りませんか?
「旅には適齢期があるのかもしれない」と言う言葉の通り、今の自分に出来る旅があるはずです。
恥ずかしながら、沢木さんの著書は「深夜特急」以外に全く知りませんでした。この本を読んで、中に出てくる沢木さんの作品にも非常に興味がある。
面白くて一気読みしたため、気になる本のマーク忘れている事を、このレビューを書いている段階で気が付きました。
よって、必然的に再読に入ります。ぶくぶく。。。
- 感想投稿日 : 2011年8月17日
- 読了日 : 2011年8月15日
- 本棚登録日 : 2011年5月6日
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