一気に読みました。
犯罪を犯した加害者の家族の話。
日々、多くの殺人事件が起きる現実社会において、自分は関係ないと思い暮らしています。でもその事件の数だけ、被害者が居て加害者がいる。同じくその家族も。
マスコミ的に事件の内容や動機、推理をすることは可能ですが、当事者の家族を題材に書かれることはあまりない。
刑務所に入り、閉鎖された空間で過ごす加害者よりも、社会の中でむき出しにされ、虐げられながらも生きなければならない加害者の家族の苦悩を描いています。
家族に罪は無いと思いながらも、関わりたくないと言う感情も良く分かる。
普段の趣とは大きく視点を変えた、静かな苦悩の物語でした。
「さまよう刃」の対極にあるかと思いましたが、そう単純ではないですね。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2012年11月17日
- 読了日 : 2012年11月16日
- 本棚登録日 : 2012年10月23日
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