声なき蝉-空也十番勝負 青春篇(下) (双葉文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575668117

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  • 2023年5月26日
    オクロソンとオクルソンのご加護
    眉月姫の問わず語り
    にわくわくする。

  • 滝壺に落ち奇跡的に助かり薩摩入りを果たした空也は無言の行を貫きながら藩内の不正に巻き込まれます。
    眉月と言う姫様とも心が通じ合うところも10代の甘酸っぱさがあり、『居眠り磐音』とはやはり違うな、と感じました。
    野太刀流の薬丸新蔵は江戸で名を挙げていてもまだ磐音の元は訪れていないようなので新蔵と磐音が空也で繋がっていたことを互いが知ったらどのような会話をするのかな?と想像してみたりします。

    それにしても江戸では空也の死を悼み両親や周囲が悲嘆に暮れているのに当人は修業しつつ恋もしつつ…。
    終章の睦月の「兄上ったら、一番ずるいわ。江戸では~」以下の台詞に大きく頷いてしまいます。

  • この滝から落ちて、遺体すら上がったことがないと言われるぐらいの大きな滝から落ちた空也。

    しかし、そのおかげで薩摩に入ることが出来るのですが……。

    空也が空夜としてではなく、名無しさんや薩摩の言葉で背が高い人という意味の言葉で呼ばれる人になり、薩摩のお家騒動に入っていきます。

    さすが、磐音の子供。という感じで、色々と巻き込まれるのですね。

    それがまた面白いのですが。

  • 武者修行を志し、無言の行で薩摩を目指す若者、坂崎空也の物語だ。
    一度は滝壺に落ちて命を喪ったかに思えた空也だったが、奇跡的に流木に引っかかり、川の下流で救助される。
    蠱惑的な魅力を持つまっすぐな少女、眉月との出会いと交流、薩摩の男たちとの剣の交流。
    人気シリーズの居眠り磐音の余韻をどうしても感じてしまうけれど、この若々しさや、未熟さは、王者の風格のある磐音が主人公では描けないものだろうなと思う。

    あとがきで著者自身は新作を書いたつもりと言っていて、良くも悪くも磐音シリーズの影響というのは拭えないのだろうけれど、新作、として、これから空也がどのように主人公として独り立ちしていくのが楽しみではある。

  • 記憶をなくしても、声を出さなくても、空也自身は変わらないという安心感。
    父の磐音は自分のことは二の次で、人のため生活のためにという生活とは違うけれど、剣の修行の為ならば耐え自己を律するということでは父に通じるところがある。
    初めて異性を意識した相手が伸び伸びとした眉姫様なのが微笑ましい。剣修行を終えて江戸に戻って再会できるのを楽しみに待ってます。

  • 空也!

  • 美人出たー! 主人公の前にエキゾチックな美人の姫が登場。こういったお約束に我慢できれば、まあまあ楽しめる。

  • 内容紹介

    シリーズ累計2000万部突破の「居眠り磐音 江戸双紙」の続編が始動。
    瀕死の状態で薩摩入りした坂崎空也は前藩主・島津重豪の御側御用を務めた渋谷重兼と孫娘の眉月に命を救われる。
    再起した空也は、野太刀流の薬丸新蔵と切磋琢磨して薩摩剣法を極めていく。
    そんな中、外城衆徒は追い詰められ、空也との最終決戦が迫っていた。

    平成30年7月16日~21日

  • 上下巻共に濃密。新たなシリーズへの意気込みが十二分に感じられる。市井もの好きにすると、もうちょい各地のその辺りの描写が増えると嬉しいかな。それでもラストは震えた。そして佐伯さんによるあとがき。これだけ読むだけでも購入する価値がある。

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著者プロフィール

佐伯 泰英(さえき やすひで)
1942年福岡県北九州市八幡西区生まれの小説家、写真家。日本大学藝術学部映画学科卒。当初は冒険小説や国際謀略小説を中心としたミステリー小説を執筆していたがヒットに恵まれず、編集者からの勧告に従って時代小説家に転身。初の書き下ろし時代小説『瑠璃の寺』がヒットし、以後作家活動は軌道に乗っていった。
代表作として、『陽炎の辻〜居眠り磐音 江戸双紙〜』のタイトルでドラマ化された『居眠り磐音 江戸双紙』シリーズ、『吉原裏同心』シリーズなど。

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