「君に読むための物語」でしかライアン・ゴズリングを観ておらず、あの映画があまり好きになれなかったせいもあって、彼の魅力を測りかねていたのですが。
分かった。
細身の彼は、ストライプのスーツが良く似合う。ニヒルに笑っていたかと思ったら、ロマンチストで、仕事よりも愛を選ぶのかな(この場合、愛は保身というか安全と同意義に近い)と思ったら、急に血気盛んになって敵陣に突っ込んで行く。そういった、ともすれば矛盾してしまいそうなキャラクターをとてもきれいに演じていて、なるほど、と思いました。彼、多面的なんだな。
ショーン・ペン演じる悪役が本当に残虐で、同情の欠片もなくて、彼の暴力シーンは観ていて怖かった。年々、バイオレンスに対する耐性が少なくなっているような。でも、この手のハードボイルドには、彼のような悪役は必要不可欠なので、必要悪なのでしょうか。しかし、怖かった。
引退間近のガンマンが一番のお気に入りでした。ああいう役、大好きだ。
アクションというかバイオレンスが少し過ぎるのではというか、もうちょっと抑えてくれたら、私のように暴力恐怖症のひとにも観やすくなるのに、とは思いますが、それを引けば、渋くて素敵な映画です。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
洋画(アメリカ)
- 感想投稿日 : 2014年1月26日
- 読了日 : 2014年1月26日
- 本棚登録日 : 2014年1月26日
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