ゲーム・オブ・スローンズ 第三章: 戦乱の嵐-前編- ブルーレイ コンプリート・ボックス (5枚組) [Blu-ray]
- ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
いまだかつて、ここまでの心的ダメージをドラマから受けたことがない…かもしれない。
それくらい、9話がショッキングでした。
ネタバレは避けたいため、詳しくは書きませんが、脚本、演出、演技のすべてが素晴らしく、そのせいで余計にトラウマに。あの、徐々に不穏さを増す感じとか、幸せそうな一瞬がやけに儚く見える雰囲気とか、それをぶち壊しにする怒涛の展開とか。
あまりにも予期していなかった速さでやってきたので、完全にオフガードのところに敵襲をくらったみたいになって、画面を見ながら泣き叫びました。
そして、その後、夢でも何度もあのシーンをみました…。
シーズンの最後で、ヴァリスが、昔は酔っ払って女癖も悪く、お金も湯水のように使っていたティリオンが、いまでは飲酒だけになったのは素晴らしい、みたいなことを言うのですが。そう言われてみれば、シーズン1の彼はもっと自堕落で、享楽的で、軽薄だったなあと。
シーズン1から一気に見ているので意識していませんでしたが、各キャラクターが各々に成長しているのも、このシリーズが面白い一因なんだろうなと思いました。
今シリーズ、一番かわいそうなのはぶっちぎりでシオンだと思います。
個人的には、彼はスタークを裏切ったのではなくて、スタークとグレイジョイのどちらにも認めてもらおうとした結果、シオン自身がそこまで賢いこではないので(笑)、ああいうことになってしまったのだと思っています。
彼の現状は、自業自得だといってしまえばそれまでですが、戦うべきもの、守るべきものがはっきりと分かっているキャラたち(例えば、シオンのコンプレックスを刺激するロブとか)に比べると、守りたいのに守るべきものが何かわからないシオンは、かわいそうだなと思います。
しかし、シーズン1でも相当に濃いお話だと思っていたのに、どんどん濃度が増していくのは圧巻です。
- 感想投稿日 : 2017年10月23日
- 読了日 : 2017年10月23日
- 本棚登録日 : 2017年10月23日
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