半沢直樹と、かぶるかな?と、思いつつ読み進んで行ったが、その当時、バブルの時の「行け行け!どんどん!」で、銀行が、小企業の会社にまで、お金を貸し付け、お金がだぶつくような状態であった時代。
皆、このバブルが、はじけるのを、考えてなかったのだろうか?
麻痺した状態だったのだろう。
今まで、押しつけられて、倹約、倹約で、過ごした戦後の団塊の世代の人が、猫も杓子も、海外旅行に行き、手にした事の無いような、高価なブランド製品に身を飾り、セレブの様な気分に浸ったのであろう。
本当に、夢の一瞬であったのだろうが、銀行も、そこまでするのか?と、言ううぐらい貸付、焦げ付いた不良債権は、結局は、国民が、負担することになってしまった。
銀行だけは、潰れないように、合併合併を重ね、今、巨大メガバンクになってしまって、持っていた銀行の通帳が、次から次へと、銀行の名前が替わっていった。
作者も、第一勧業銀行に入行し、銀行の合併での派閥争いの辛苦を、目の当たりに見てきたのだろうから、この小説も、他行との上司との意見の相違の場合は、大変であったことと、思われる。
合併の悲哀が出ているが、、、山一証券が潰れた時は、頭取が、頭を下げたが、結局は、何億円かの退職金は、しっかりと貰って退職しており、国民への責任や、呵責は、全然感じられないし、その後の報道は、禁句だったのか?知られていないように思われる。
バンカーであった作者に、その後の銀行についての小説を、描いて欲しいものだ。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2014年10月29日
- 読了日 : 2014年10月29日
- 本棚登録日 : 2014年10月29日
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