小さな本の数奇な運命 (シリーズ愛書・探書・蔵書)

  • 晶文社 (2004年2月25日発売)
3.19
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本棚登録 : 151
感想 : 31
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本がかわいく思えてくる本。

誰かに読まれることを待つ’本’ を主人公にしたお話。

名作としてのプライドや、リサイクルの恐怖、
女性に読まれたときのドキドキなど、
微妙に愛らしい思考をする’本’です。
(そんなこと考えそうだよなーって所を絶妙に突いてきます)

犬とか猫とかだとよくありますが、
本の擬人化は珍しいですね。

人に薦めたいほど面白いかというと微妙ですが、
翻訳のせいか、文学的でもあり、童話的でもあり、
「雰囲気がある」ってのが率直な感想。

残念なのは、私が海外文学に疎いせいで、
出てくる名作の名前が半分以上わからないこと。

もう少し知識があれば、ニュアンスも伝わったし、
この’本’の 正体の推理も楽しめたのかなと。

実質70頁程度でこの値段なので買うのは厳しいですが、
図書館で借りて読む価値はあると思います。

本好きで、文学的な作品が好きな人にいいのでは。

まあまあオススメです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2015年11月19日
読了日 : 2015年11月19日
本棚登録日 : 2015年11月19日

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