本がかわいく思えてくる本。
誰かに読まれることを待つ’本’ を主人公にしたお話。
名作としてのプライドや、リサイクルの恐怖、
女性に読まれたときのドキドキなど、
微妙に愛らしい思考をする’本’です。
(そんなこと考えそうだよなーって所を絶妙に突いてきます)
犬とか猫とかだとよくありますが、
本の擬人化は珍しいですね。
人に薦めたいほど面白いかというと微妙ですが、
翻訳のせいか、文学的でもあり、童話的でもあり、
「雰囲気がある」ってのが率直な感想。
残念なのは、私が海外文学に疎いせいで、
出てくる名作の名前が半分以上わからないこと。
もう少し知識があれば、ニュアンスも伝わったし、
この’本’の 正体の推理も楽しめたのかなと。
実質70頁程度でこの値段なので買うのは厳しいですが、
図書館で借りて読む価値はあると思います。
本好きで、文学的な作品が好きな人にいいのでは。
まあまあオススメです。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2015年11月19日
- 読了日 : 2015年11月19日
- 本棚登録日 : 2015年11月19日
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