やや散漫だけど、退屈しないで勉強になります。
今後、海外で活躍する海上自衛隊の若者や、日本を背負っていく人達のために、わかりやすく近代史を解説した本です。
(なぜか海上自衛隊のための…が少ししつこいです)
海外の人と仲良くするためには、日本も含めて国同士の仲がいいとか悪いとか、いつ戦争してその恨みがあるとか、知っておいたほうがいいよって感じでしょうか。
最近の海外のニュースを理解するためにも近代史の知識は必要だし、知ると面白いんですが、学校で教わった記憶がないんだよな~。
私が勉強嫌いだったせいか、腫れ物に触っちゃうからなのか、アメリカや面倒な隣国に配慮しているせいなのか?
著者は歴史研究家ではないので、系統立てても、網羅性もないと書いていますし、確かにその通りだと思います。
とはいえ、平易な説明なので、本書を入門として興味がわいたものをさらに歴史家の本で深く知るというのがいいと思います。
内容的には、
・米国は日本に対して、戦後復興や国際社会の仲間入りのために尽力した。
(米国なりの思惑があったとしても…)
・米英の覇権争い
・中国とインドの紛争。
あたりは新鮮でした。
意外と皆知らないでしょ?
って著者の指摘が結構当たってます。
冒頭は少し退屈でしたが、それ以降の歴史部分は非常に面白く、雑談や主観も含めて結構勉強になる内容だと思います。
(どうでもいいけどフランスの漫画はフルカラーで絵画的な楽しみ方なのね)
歴史の勉強が嫌いな人にも結構オススメです。
- 感想投稿日 : 2015年11月13日
- 読了日 : 2015年11月13日
- 本棚登録日 : 2015年11月12日
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