レビュー by kinue1334さん
覚醒剤。殺人。暴力。私たちが普通に生活していれば触れないようなそんなテーマに踏み込み、そこを個性的なキャラクターで描いたちょっとだけスピリチュアルが入った作品だと思った。どう見ても中学生にしか見えない柴田竹虎は警察官である。いつか少年係に勤務し、犯罪にかかわってしまう少年少女を助けたいという熱い思いを持っている。彼を取り巻く人間関係も興味深い。彼を親友(マブ)と呼ぶ藤木小次郎は恐ろしいほどの力と人間ネットワークの持ち主である。竹虎の同僚の婦警さんたちのつい竹虎をかまってしまう気持ちもわからなくもない。
この1巻は万引きでつかまった高校生の少女美月とその父親との感動エピソードである。暴力団に所属し覚醒剤に手を染めてしまう父親はついに殺人を犯してしまう。そこをかばおうと自首する美月。一見すると最低な父親で娘を犯罪者にしてまで自分が助かろうとする姿に私は怒りのような感情を抱いた。そんな最悪な親子関係であるが、しかし読み進めれば明らかになる、娘を想う父親の本当の愛情。
どんな犯罪者や凶器にも物怖じしない竹虎の勇敢な姿にも心打たれる。
1巻ということで謎は多く残る。竹虎の隠された能力とは。小次郎と竹虎との関係は。剣道部だったのか。美月との?今後の生活は。
裏世界の業界用語も覚えられる。
レビュー登録日 : 2011年03月27日
引用
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相手がボクを怖がらないなら、ボクも相手を怖がらない。
― 199ページ






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