金融よりも農業の方がはるかに働きがいのあるセクターになる日がいずれ来るだろう。
世界は劇的な商品不足に直面しているのである。いくらお金を出しても食品が手に入らなくなるのだ。
人生でミスを犯すことを恐れちゃいけない。お金を失くしてもいい。少なくとも1回、なるべくなら2回、破産するといいんだよ。破産するなら早いうちがいい。・・・すべてを失う経験は有益だ。自分がどれほど無知だったかを思い知らされるからだ。
実は一次産品は株より分析しやすい。IBMを理解するなど、当の会長ですら無理である。
ブラジルもロシアも、上昇気流に乗っているのも、ブラジルと同じく商品の上げ相場のおかげであって、一時的なものだろう。
中国が台頭してきた一方でインドは衰退の一途をたどっている。インドの債務対GDP比は現在90%にまでなっており、安定した経済成長は事実上不可能な状態だ。
株式市場が90%暴落した大恐慌時代のアメリカですら、底値は数ヶ月間だけであった。しかし、日本ではそれがもう20年以上続いている。経営不振に陥っている会社を助けることで日本政府は経済危機を拡大してしまった。
シンガポールがここまで繁栄した理由の一つが貯蓄率と投資率の高さだ。この国の国民一人当たりの貯蓄率は世界一である。国民は収入の20%を中央積立基金(CPF)すなわち、国民年金に充てなくてはならない。
一生涯の間にできる投資はわずか25回と私が言ったら、たぶんあなたは投資にきわめて慎重になるだろう。・・・巨額の富を得たい投資家はあちらこちらに手を出さず、自分の知っていることだけを追い続け、投資回数はごくわずかに的を絞ることだ。
- 感想投稿日 : 2013年7月30日
- 読了日 : 2013年7月30日
- 本棚登録日 : 2013年7月30日
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